国際収支 概要 2022年6月

I. 経常収支
2022年6月はマイナス1,324億円で、前月、前年同月、5年前同月から比べて減少。　なお、経常収支は月ごとに変動が大きくなっていますが、12か月移動平均で見ても、過去1年ぐらい、ずっと減少傾向にあります。
※項目別の過去10年推移データのページに、12か月移動平均を含めたグラフも掲載しておりますので、ご参考にして頂ければ嬉しく思います♪

(参考)国際収支 過去10年の推移 ページリスト
https://minnnanoiken.com/?cat=161

なお、内訳をみると、貿易収支・サービス収支で減少傾向が続いている一方、第一次所得収支(配当・利子等の受取)は緩やかながらも増加傾向に。　「貿易・サービスでも稼いで、配当・利子所得でも稼ぐ」というのが、理想的なのかなーと思うのは、素人の浅はかな発想なんですかねー

II. 資本移転等収支
2022年6月はプラス1,358億円で、最近10年で最も大きなプラス収支となりました。　資本移転等収支は、『国際援助の収支とほぼ同等』と私は解釈しているのですが、この収支が大きいということは、援助額が減少しているだけではなく、海外からの援助額が大きい、もしくは、過去の援助に伴う借款の返済が進んでいるということなのでしょうか？
・・・すみません、詳しい方がいらっしゃれば、教えて頂けますと嬉しく思いますm(＿.＿)m

III. 金融収支
2022年6月はマイナス5,588億円。　なお、金融収支は純資産額の増減を表すので(表現が正確でない場合は、ごめんなさい・・・)、収支だけではなく、いわゆる『ストック』(個人的な認識では、貸借対照表)も併せて見ないと、内容がちゃんと把握できないんだろうなーと思っています。
ただ、この辺りは、まだ深く検証できておりませんので、ストックを絡めた検証も、今後は行っていく予定です。

(参考)財務省 統計表一覧(本邦対外資産負債残高)
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/iip/data/index.htm
↑ストックを見るなら、これが最適かなーと思っていますが、他に適切な統計データがあれば、教えて頂けますと嬉しく思いますm(＿.＿)m

IV. 誤差脱漏
2022年6月はマイナス5,889億円。　なお、貸借を合わせたときに出てくる『よく分からん誤差』というのが、私の認識ですが、この『よく分からん誤差』が、毎月、かなり大きいというのは・・・これがマクロ統計の限界なんでしょうか。
私自身、経理の仕事をしているため、『貸借が合わないの、どーにも気持ち悪い』と思ってしますのですが、統計上は、『こんなもの』なのかもしれませんねー。
※ちなみに、12か月以上平均値をとってみると、ゼロ付近を行ったり来たりしているので、『平均的に考えれば誤差の範囲』と言えるのかもしれませんが・・・もう少し検証してみたいと思います♪